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感想

おばあちゃんが、戦前にお手伝いとして働いていた家族でのお話を、孫に促され自伝を書き進めながら、
ストーリーが進む。思い出話風の映画。

現代のシーンは基本、おばあちゃんの家に息子が遊びに来るカットのみで構成されていて、季節の移り変わりを服装と窓から望む風景のみで描写している。
この点は季節感を感じられるポイントを探すのが楽しみがあり、好きだった。

ただ、本筋なのだが
序盤はおばあちゃんが、この家に来るまでの生い立ちでのんびりしていて、良かったのだが。
中盤に旦那の会社の新人コトー、いや、コトー役立った人が家に来たのだが、
ここからおばあちゃんの恋バナかな~
と思ったら、なんだか奥さん良い感じになってきちゃう展開。

はじめは、コトーが言い寄っていて奥さんは断れないだけかなー?って思ってたら
嵐の日に奥さんがキスしちゃう!!


その後、奥さんが夫から見合いをコトーに説得するように言い渡され、
それを奥さんはコトーの家に通うようになり、ついに不倫関係に発展!旦那さんザマ~w

ただ、はじめて不倫をした時の描写でお出かけ時と帰宅時で奥さんの帯の結び方が違うということで、
不倫を表現してるが、回想まで入れて、ちと丁寧に表現しすぎな気がした。
もっとさりげなくて良いと思ったのだがどうだろう。。。


奥さんはキスしたくせに、実は罪悪感を抱えていて、そのイラ立ちが募り、
おばあちゃんに強く当たるようになった。

この時、おばあちゃんが家に来たころの"このころが一番楽しかった"と言っていたことが、
戦争のことだけでなく、このことを指していたのだと思った。


コトーはその後徴兵されるのが、出ていく前日、奥さんはコトーに会いに行こうとするが、
おばあちゃんの説得で手紙を綴り、おばあちゃんにコトーに渡すように命ずる。
だが、コトーは来なくて奥さんは錯乱する。

終盤、終戦するも奥さんと旦那さんは死亡していたことを知った。
おばあちゃんは自伝を書いているとき、"私は生き過ぎた"と号泣する。

おばあちゃんも死んだあと遺品から一通の手紙が出てくる。
孫は、この手紙を唯一の生き残りであった坊ちゃまに会って、まんまと手紙の封を開けて、中身を音読。
坊ちゃまは、この時初めて母が不倫をしていたことを知らされる。

誰しも母が女であったことは知りたくないものだ。ましてや不倫なんて。。。
この時の坊ちゃまの心境を察すると、気分は良いものではない。

おばあちゃんは号泣した理由としては、きっと
手紙を渡さなかったことで、コトーが会いに来ず、奥さんがその後苦しんだのを目の前でずっと見てきたからだと思う。
不倫はいけないこと、だけど自分が手紙を渡さなかったことが正しかったのか、悩んだことだろう。。。
その罪悪感から生涯独身を貫いて、家族との同居も拒み続けて、自分を戒めていたのかもしれない。。。

そんな人生を思うと、、、ちょっとかわいそう。。。
忘れることができないなんて、そんな人生いやだよ~
という感想を抱いた作品でした。